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「頭文字D」で奇跡の生還!?最恐リーダーに怯えた深夜の遭難劇(完結編)

vol.82

 

心霊スポット3部作の完結編です。

 

深夜の群馬の山奥で

アイスバーンにハマり

遭難した私とK。

 

携帯の電波も圏外で

私たちは暗闇の中

途方に暮れていました。

 

 

唯一の希望の光は

トランクにケースで積んであった

充実野菜。

 

「伊藤園の商品の中では、遭難時に必要なドリンクとしてはベストな選択だな」

 

と一瞬思いますが、そんなのんきなことを

言っている場合ではありません。

 

 

 

「Hさんになんて言おう・・」

 

 

私とKは、Hさんがリーダーを務める

「Hグループ」のメンバーでした。

 

当時、割りと武闘派が多かった伊藤園の中でも

「最強にして最恐」

と呼び声が高いHさんが束ねる「Hグループ」。

 

人生の中でも割と高めのピンチのはずなのに

「明日Hさんに怒られやしないか」

のほうが心配になる私とK。

 

Kに車を押してもらって

脱出しようとした試みに失敗した私は

次なる手を考えます。

 

 

ひとつは、もう一度ハンドルを握り

なんとか脱出できないか再トライする案。

 

二つ目は、どちらか1人が車に残り

もう一人が携帯の電波が繋がるところまで

歩いて行き、助けを求める案。

 

 

どちらを選ぶにしてもリスクがあります。

 

 

しかし、このまま雪山で

じっとしているわけにもいきません。

 

時間の経過とともに

ガソリンの残量も気になり始めてきました。

 

 

「もう一度、脱出を試みよう」

 

 

私がまず選択したのは1つ目の案でした。

 

大学時代、「頭文字D」

(群馬を舞台とした車マンガです)

にハマっていた私。

 

主人公の拓海になった気持ちで

もう一度アクセルを踏みました。

 

 

しばらく悪戦苦闘をしていると

 奇跡が起こりました。

 

 

ツルーッ!

 

 

タイヤが激しく空転し

車体がその場で綺麗に180度スピン!

 

 

「あ、ラッキー」

 

 

運よく車体が反対方向を向きました。

 

目的地の「A」には行けないですが

そんな気はとっくに失せていました。

 

 

このまま帰れるじゃん。

 

ヘトヘトになりながら

私とKは高崎寮に無事に戻って来れました。

 

 

翌朝、朝礼にも出席できた私とK。

生還した私とKに妙な絆が生まれた出来事でした。

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。