vol.84
3月の月末に行われる
XJAPANの復活ライブ。
ノルマクリアの条件を元に
支店長からOKをもらいました。
3月になり、月初から必死に
売り上げをあげるため、奔走します。
当時、私は前橋支店に所属していました。
前橋支店は通常のルートセールス部隊の他
新規の飛び込み営業を専門とする
精鋭部署「推進課」が併設されている支店でした。
推進課は新規開拓のスペシャリストの
精鋭4人が集まった部隊です。
3月に入ってすぐ、推進課のボスである
N課長が推進課のメンバーに言いました。
「今月の上様の売上は田中にあげよう!」
推進課は基本的に
「新規の開拓件数」を追いかける部隊です。
彼らが獲得した新規のお客さんは
私たちルートセールスマンが引き継いで
日常の担当顧客となります。
その際、ルート配送にするほどではない
お祭りやイベントなどの
「たまにスポットで注文が入る
領収書の宛名が『上様』の注文」
の売上を、全て私の実績にしてくれるよう
N課長が推進課の全員に
指示を出してくれたのです。
実は、推進課の4名とは
普段からカラオケによく行く
カラオケ仲間でした。
「田中にXのライブに行ってもらおう!」
推進課の熱い支援をもらい、月末が近づきます。
普段の営業成績はいまいちな私。
しかし、今回は
「私の人生の後悔と決別するための大切な儀式」
です。
通常以上の本気と
推進課の熱い支援もあります。
これがドラマとかですと
月末に奇跡的な売上を上げ
無事にライブに行けるか
あるいは
売上を上げたにもかかわらず
予想もしない別のアクシデントが起こり
ライブに行けなくなるか
のどちらかになるかと思います。
私がドラマの脚本家だとしたら
このどちらかにします。
しかし、現実は違いました。
人生をかけた3月の売上ノルマに対し
私は10万円ほど足らなかったのです。
私は伊藤園で6年務めました。
その間、毎月ノルマがありました。
ノルマが行く時もあれば
行かない時もありましたが
毎月、全力で仕事をしていました。
今回、私にとって特別な月でしたが
いつも全力でやっていた私です。
今回も全力でやりましたが
売上ノルマには届きませんでした。
現実はドラマのようにはいかなかったのです。
そもそも、本気を出して
ノルマが行くようであれば、私は
「営業で疲れてしまった」
という理由で退職はしなかったはずです。
支店長とは
「数字さえやればどうぞ」
という約束です。
果たして、私の10年越しの夢は
ここで潰えてしまうのか!?
次回に続きます。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
